トトロを見て思い出した私の田舎のこと。

昨夜テレビで「となりのトトロ」を見ました。

子供たちが小さい頃、嫌と言うほど何度も見たものですが

今見ても、子供の純粋さに心が洗われる気持ちになりました。

 

トトロを見ていて思い出したのは

小さい頃よく泊りに行ったおばあちゃんちの事。

私は東京育ちだったので

田んぼや川に囲まれたおばあちゃんの家に行くと

不思議な世界で冒険しているかのような気分になって

メイちゃんのように、あたりを探索しまくっていました。

 

庭のすぐ横にある土手に上ると

小さいアマガエルがぴょんぴょん跳ね

花壇でもないのにいろいろな花が咲いていたり。

畑に野菜を取りに行って、人参を抜くのが難しかったな・・とか

懐かしい思い出です。

 

春には広い畑の中の砂利の一本道の横に流れる小川に

オタマジャクシがちょろちょろと泳ぎ

シロツメ草の花冠を作ったり

 

夏にはおじいちゃんが庭の木を一蹴りすれば、カブトムシが落ちてきました。

 

夏も終わりに近づくと、夕焼け空一面にトンボが飛び回っているのを

庭の大きな岩の上に座り、ずっと眺めていたのを思い出します。

 

当時は私のひいおばあちゃんも居て

一緒にニワトリの卵を取りに行ったりしました。

私はニワトリが怖かったので、おばあちゃんが卵を取ってくれるのですが

ニワトリに手をつつかれるのに平気な顔をしていたのが

ものすごい驚きだったな・・とか

トトロを見ていていろんな事が蘇ってきました。

 

おじいちゃんもおばあちゃんも だいぶ前に他界しているので

叔母さん夫婦が家を守っていますが

今のその辺りはもう自然あふれる雰囲気がすっかり減って

コンクリートの建物や、立派な橋が出来たりしています。

 

時代の流れは仕方ないし、便利になっているのだけど

少し寂しい気がしますね。

 

あの古いお寺はどうなったんだろう

あの昔ながらの駄菓子屋さんはもうないんだろうな・・

 

子供の頃の思い出のまま、記憶の中に持ち続けて行こうと

思っています。